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夜の庭師

夜の庭師


出版日:2016年11月11日初版

著者:ジョナサン・オーシエ

翻訳者:山田 順子

出版社:創元推理文庫

定価:¥1,160+税

図書館では、推理小説・ファンイー・SFのコーナーに。
「カナダ図書館協会児童図書賞受賞」作品なので、児童文学にに分類しました。

児童文学だと思います。
子供も大人も誰でも、年齢・おかれた環境を問わず、読み応えがあり、それぞれの立場で見える世界が違うような感じがします。
児童文学は、子供時代・青年時代・大人時代・歳をとってから何度も読み返すとよいもだと実感しました。
子供時代、若い時に読めなかったの残念です。
子供にも大人にも読んで欲しい本です。

ヘンゼルとグレーテル、お菓子の家と魔女を連想しそうな冒頭から始まり。

吟遊詩人や語り部たちが語り継いだお話。
恐竜退治のお話にみえます。
最後に記載された「著者ノート」「訳者のあとがき」を読むと、しっかり調べられた現実の歴史・時代背景の上に書かれたお話です。

二人の幼い姉・弟は、今では、難民といわれる子供たち。
村人も近寄らない、だれも奉公人がいないお屋敷で、住み込みで働くことになった二人。
主人の子供二人のお世話もしながら。

二人の難民の子供の物語。
4人の子供(主人の子供2人と子供の奉公人2人)の成長の物語。
壊れていく家庭、ばらばらになってしまった家庭の再生。
主人の家族4名の家族としての絆をつむぐ物語。
最後は、二人の姉・弟が、目の前の安心・安定家庭より、希望と勇気を持って、自分たち自身の家を探す旅にでるとことで終わります。

お互いを大切に思いながら、間違った選択をし家族を不幸に落とし込む。
一生懸命家族の為に働いてきたのに、お互いの気持ちを話しあわなかったために家族が崩壊していく。
現在にも通じるように思います。

夜の庭師は、すべたを持っていると言っていたのに、他者に取り込まれ、自分がなくなり、すべてを失ったように見えます。
庭師にとっては、救世の物語なのかもしれません。

だれも近寄らなかったお屋敷が燃えたとき、村人たちが様子を見に来てくれて、いろいろ助けてくれるようになり。

こういった変化をもたらすのはなにか?

嘘も方便といいますが、
お話と嘘とはどうちがうのかとう問いかけ。

姉は、「嘘は人を傷つける」「お話は人を助ける」と答えます。
「けど、どんな助けになるんだい?」「それが問題さね・・」と問われた質問にたいしての答えは直接本の中に記載はなく。(見落とした?)

望みと必要なものの違い。

たくさん考えさせられる内容です。

そして、これからあにがおきるのか、みんなはどうなるのか、わくわくする冒険物語・おどろおどろしい物語でもありました。

「著者ノート」に、最大のインスピレーションを与えてくれたのは、レイ・ブラッドベリの「何かが道をやってくる」。
もうひとつ、強い感銘を受けた作品「ジェフリー・クレヨンのスケッチブック」

さらに、姉・弟を理解するの助けになった「秘密の花園

バリー(ピーター・パンの作者)が大学生に行った<勇気>という講演。
この講演について、著者は
>もっとも重要なのは、おとなたちがそだてそこなった世界に出て行く若者たちが、いったい何をすべきかということを訴えいる点だ。
と書いています。

本書ともつながりがあると思いました。何かが道をやってくる」と「秘密の花園」は子供時代読んだことがありますが何も覚えてません。
また呼んでみたいと。

なにより、J・M・バリーの<勇気>という講演を聞いてみたかった!!

2019.08.10 Saturday 14:13 | comments(0) | trackbacks(0) | 

思い出のマーニー〈上〉〈下〉

思い出のマーニー〈上〉〈下〉 (岩波少年文庫)

思い出のマーニー

思い出のマーニー〈下〉

著者:ジョーン ロビンソン
翻訳:松野 正子
イラスト:ペギー・フォートナム
発行者:山口昭男
出版日:1980年11月18日 第1刷発行
    2003年 7月16日 新版第1刷発行
    2004年12月 6日 新版第2刷発行
    First published 1967
発行所:株式会社 岩波書店
    〒101-8002 東京都千代田区1ツ橋2-5-5
    電話:案内 03-5210-4000

対象:小学校5・6年以上
定価:上巻・下巻とも
   本体640円+税



カスタマーレビューに、
「大人向けの本。最近のこどもにはわかるのかな」とありました。
最近でなくて昔でもわかると思います。児童文学だと思います。
私は、小学校4年から6年の間に出会っていたかった本です。
とても、ワクワクとした感じで読んだのではないかと。理屈や理論をこねずに(笑)

開いたページには、周りの状況は全然違いますが、そこにいるアンナは、私かと思いました。
今の私にも過去の私にも、マーニーはいなかったけれど、子供の時だったら、マーニーを感じたかも。

リンゼー家もいなかった。子供時だったら、想像の中に私の、リンゼー家を作ったかも。あ〜どんなに現実の世界にリンゼー家があれば良かったか。

風景の描写は、あたかも、そこに居るかのように感じることができる、素敵な表現です。
またイラストも素敵です。

児童文学だからと言って、大人にとってつまらい本ではないと思います。

この本も、河合隼雄氏のお勧め本です。
ご紹介されたのを先に読んでしまっています。前半のおおまかなあらすじを知っていて読みました。下巻からは、あらすじ知らなくて良かったです。
チョッピリ残念。

後半は、とくに最後もほうは、思わぬ展開が。
ミセス・リーゼンと同じタイミングだと思いますが、ん!!もう少し前かな。
同じことにたどり着きました。

たどり着いたのは、子供の好奇心ではなく、大人の理論です。
とっても、寂しかった。子供の時に本当に読んでいたかった。
といっても、私の子供ころは、日本語版はでてませんでした・・・

地元の図書館に1980年度版があったのですが、貸し出し中でした。
となりの図書館に2004年度版があり、取り寄せて頂きました。
後で、1980年度版も装丁を眺めてみたいと思います。

なぜこんなに古い本が貸し出し中だったのか分かりました。
スタジオジブリ最新作が「思い出のマーニー」に決定! 今年の夏公開なんですね。

毎日新聞2013年12月12日:スタジオジブリ:新作は英児童文学「思い出のマーニー」 「アリエッティ」米林宏昌監督2作目日

スタジオジブリ:新作は英児童文学「思い出のマーニー」ポスター

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2014.01.09 Thursday 10:24 | comments(0) | trackbacks(0) | 

だれが君を殺したのか

だれが君を殺したのか (世界の青春ノベルズ)


著者:イリーナ コルシュノウ Irina Korschunow
翻訳: 上田 真而子(うえだ まにこ)
発行者:山口 昭男
発行所:株式会社 岩波書店
    101-8002 東京都千代田区一ツ橋二ノ五ノ五
出版日:一九九三年五月一六日 第 一 刷発行
    一九九一年九月二六日 新装第一刷発行
    二〇〇七年一〇月二四日新装第四刷発行
*この作品は、<あたらしい文学>シリーズの一冊として一九八三年に刊行されたものです。−編集部

中学生以上

定価:本体1600円+税

猛烈な勢いで本を読み出した小学校4年の時
ヘルマンヘッセの「車輪にの下」
ゲーテの「若きウエルテルの悩み」などを読んだ小学校6年

あるいは、クリストフやマルティンの年齢の時にこの本に出会っていたら。

この本はどう見えたのか?
その年齢の時に読んでおきたかった。

今と違うと思います。
児童文学といわれるゆえんかもしれません。
児童文学は対象にかかれた年代で読んでおきたいものです。

対象年齢で読んでおく本。
でも大人が読むにあたいする本です。
その年齢年齢に応じてどうみえるなか、ときどき読んでみる、そんな本だと思います。

今の年齢だから、数学マイヤーの言葉が、記憶に残るのでしょう。

「ぼくたち人間の生が死につながっているということ、これは誰もが乗り越えなきゃならないことじゃないか?」

「ぼくたちが生きるとうことには、不完全、矛盾、妥協が組みあわさっているんだよ。そうならざるをえないんだな。ぼくたちの生活はぼくたちがつくっているんだからね。そのぼくたち人間は、みな矛盾した存在なんだ。理想的な、完全無欠な人間など、いるもんじゃない・・・」

「乗りきるために、自分で自分の鎧をつらなくちゃだめだ」「クリストフには、それがまだできていなかった。残念だな、それまで待てなかったのが」

いまだに、生が死につながっているととうことを乗り越えずにいる私。

私は、沢山の鎧を作ったような。間違った鎧を、間違ったつけ方を。
鎧をつければよいというものでもないような。

外に対しても、自分と自分の間にも。

そしてクリストフの言葉
「人間は、どうせ孤独だよ。他人?他人とどんな関係があるっていうんだ?」

そう、人間は所詮一人と思い続けている私。
それでも、最近一人は・・・と。頼りたい・・・



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2013.12.29 Sunday 19:13 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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